チャートをずーっと見ていると、ついエントリーしたくなってしまう、いわゆるポジポジ病。
その多くの原因は、突発的な値動きによるものだと思います。
飛び乗りですね。
短期足になればなるほど、ローソク足やバーの形成のインパクトが大きくなるので、
「大きく動いた!これは爆上げに違いない!」みたいな錯覚をしてしまいがちです。
こういった点から見ると、確かに短期足を見るのはリスキーかもしれませんね。
この話はとりあえず横に置いておいて、本記事では飛び乗りトレードはなぜ損失ばかりを出してしまうのかをお話します。
飛び乗りの何がいけないのか
そもそも飛び乗りトレードとは、突発的な値動きに反応してしまい、エントリーしてしまうことです。
「大きな陽線が出た。これは上がるに違いない!」とか
「レジスタンスを抜けた。これは上がるに違いない!」みたいな感じですかね。
それがルール通りのトレードであれば問題ないと思います。自分で決めたルールの中でのトレードですから。
問題なのは、ルール通りでないトレードの場合です。
こういった場合のトレードは、リスク、つまり損切りをどこに置くのかを決めずにエントリーしていることが多いです。
飛び乗りエントリーは、たいていの場合反転します。
反転すると、「なんで自分がエントリーしたらいつも反転するんだ!」みたいなことを思いがちですが、飛び乗りエントリーはだいたい反転します。
相場の格言に「大衆はいつも間違っている」という言葉があります。
根拠のない飛び乗りエントリーをやるうちは勝てません。大衆が行う行動という風に考えましょう。
飛び乗りの例
こちらのチャート。
レジスタンスを抜けて、大きく上がっていきました。その後のチャートです。
目線は買い方向で見ていた方が良さそうな場面です。
ブレイクを狙う場合、買いで早く入りたい、と急いてしまうと、〇のようなところで入ってしまうかもしれません。
結果、大きく下がり、直近安値を割ってきたところで損切りました。
その後のチャート
直近安値を抜けて、損切り。
長い陰線が確定しました。「売りの勢いが強くなるかもしれない…」と今度は売りで飛び乗ります。
結果、オレンジで引いたサポートを割ることができず、上がっていきました。
飛び乗りエントリーが原因で、痛い2敗となりました。
飛び乗りエントリーを回避するにはどうしたらいいか
飛び乗りは、突発的な値動きによって起こる行動である可能性が高いです。
ですので、そういった値動きに振り回されないルール作りが大切になります。
長い陽線かと思っていたら、長いひげを付けて陰線で確定、ということはよく起こります。
ですのでブレイク狙いなら、足が確定するまで待つ。
これを徹底するだけでもトレードの精度は上がります。
そして、相場の方向性はちゃんと理解しておく必要があります。
「複数のチャートで分析する必要がある」と言いますが、それよりも先に単一チャートでちゃんと分析できるようになりましょう。ちゃんと分析できるようになってから複数のチャートを見るようにしましょう。
この点に関しては、複数のチャートを見る前にすべきことという記事が参考になるかと思います。
FXは、複数のチャートを見て相場を分析することが大事、というようなことはよく言われます。 これは確かにそうです。1つのチャートだけを見ていても、相場の流れの一部分だけを見ていることになるので、トレードの精度は上がりにくく …
焦る気持ちはFXにとっては不利にしか働きません。
余裕を持ったトレードを心掛けることが大切です。