1日の獲得Pips数を目標とするのは危険

1日に〇〇Pips取る、というような目標を持ちましょう、というのはよく言われることです。

確かに、何にしても目標を設定するのは大切なことですよね。その目標があるから頑張れる、ということもあるでしょう。

ですが、FXなどの投機でそのような目標を設定するのは危険でもあります。

〇〇Pips取る、は必ず達成できるものではない

ある自己啓発本にこのようなことが書かれていました。

目標、というのは達成して当たり前のことを目標とすべき。
それを日々繰り返すことで、達成感を感じることができ、自己肯定感も高まる。

なんとなく、わかるような気がします。
例えば、毎日勉強する時間を設け、それを毎日確実にこなしていく、とか。
毎日筋力トレーニングを行い、30分ジョギングする、とか。

こういった目標であれば、頑張れば毎日達成することができるでしょう。

ですが、FXでこういった目標を立てると無理が生じます。
自分が頑張ればどうにかなることではないからです。

自分が頑張れば、相場が思い通りに動く…わけがありませんよね。
頑張ったところで、相場はただただ自由なように動くだけです。

自分が死ぬ気で頑張れば毎日20Pips取れる!のように、根性みたいなものでどうにかなるわけではありません。

そんな相場に対して、「毎日〇〇Pips取る」とか、「毎日〇〇円稼ぐ」のような目標はどこかずれていると言えます。

こういった目標を月単位で考えても危ないです。

例えば、「月に300Pips取る」という目標を掲げたとして、月末最後の1日を残し計290Pips取れていたとします。次のトレードで勝つことができたら目標達成できそうです。
しかし、トレードチャンスが全くありません。チャンスが訪れる気配もなく、ノートレードで終わりそうです。
普段ならチャートを閉じるところですが、「目標達成したい」気持ちが離れません。

その気持ちが強くなり、「ちょっと入ってみるか」と、普段なら絶対エントリーしないようなポイントでエントリー。結果、負ける…。

目標を立ててしまったがために無駄なトレードをしてしまう、ということになる可能性があります。

日々の目標を立てると生まれる危険とは

「毎日〇〇Pips取る」というような目標を立てた時に生じる危険は、どんなものがあるでしょうか。

それは、「何が何でも〇〇Pips取る」という思考になってしまいかねない、ということです。

こういった思考になってしまうと、トレードしてはいけない場面であってもトレードしてしまうという行動に出てしまうかもしれません。
また、トレードで負けてしまった時に、「取り返さないといけない」という感情が強く出てしまう可能性もあります。

感情トレードは破滅にもつながります。これはもう、本当に。

自分がどうにかできるものを目標にする

個人的には、目標というより意識していることがあります。それは、ルールを100%守るということを常に意識していることです。

ルールというのは自分で作るものです。そして、それを守るも守らないも自分次第です。
ですので、相場の値動きとは違い自分でコントロールできる問題です。

FXで大損する時はどんな時?

FXで大損

FXで大損する時はどんな時でしょうか?

例えば、「こうなったら損切りする」というルールを設けていたとします。

買いポジションを持ったものの、相場は逆行。損切りラインまで到達しかけました。
しかし、「上がる可能性もある」と置いていたストップを外し、放置。

相場はどんどん下がっていきます。

「さすがに下がり過ぎだ。ポジションを増やそう」とナンピン。

思惑とは逆に、相場は下がり続けます・・・。

こんな経験ありませんか。僕はあります。
こうなってしまったら、ルールなんて機能しません。完全に感情トレードです。

いわゆる塩漬けというものですね。

塩漬けというのは、損切りをするタイミングを失い、含み損のポジションを保有し続けることです。
「いつか反転するはず」という期待からポジションを保有し続けるわけですが、逆の動きが加速すれば強制ロスカットにもなりかねず、そうなれば大損です。

ルールを作るときに、「こうなったら塩漬けをする」みたいなことをルールに組み込む人はいるでしょうか。おそらくいないでしょう。

多くの場合、ルールを破ってしまった結果、塩漬け状態になるわけですね。

大損する時に共通していること

大損する理由は塩漬けからの強制ロスカットだけではもちろんないですが、大損する際に共通していることが1つ考えられます。

それは、ルールを破るということです。

FXは、利益:損失が1:1であるなら、上がるか下がるかの2択です。

コイントスのような運任せのものでトレードしても、(資金管理をきちんとしていれば)大損することはありません。

それなのに、大損する人が後を絶えないのはなぜなんでしょうか。

無茶なトレードをするから、ということに尽きます。

なぜ無茶なトレードをしてしまうんでしょうか。

感情的になり、ルール無視のトレードをしてしまうから、です。

つまり、ルールを守ることができれば大損することはない、ということです。

これは本当に声を大にして言いたいことですが、ルールを守れば大損することはないのです。

損、程度であれば、再起できます。というより、勝ち負けを繰り返してトータルでプラスを積み上げるのがFXですから、損失はつきものです。

ですが、大損となると再起不能になる可能性だってあります。それだけは避けなければいけません。

ルールを守るための目標設定

ルールを守るのは簡単なことではありません。

ルールを絶対に守る、という強い意志が必要になります。
そして、強い意志を持っていてもルールは破ってしまいます。
感情的になったらルールは機能しなくなるからです。

ですので、目標を立てることをおすすめします。

1か月のうちにどれぐらいルールを破ったトレードをしているか
1日のうちにどれぐらいルールを破ったトレードをしているか

こういったことを記録していきます。

FXでルールを守るという目標を立てるための表

こういった感じのものを作って、記録していくのがよいかと思います。

なぜルールを破ってしまったのか
なぜルールを守れたのか

というようなことも書いていけたらいいですね。感情の整理に役立ちます。
またトレード記録を付けていると、後から見返したときに何か気付きを得ることもあったりします。

こういうことはまずは毎日書くことが大事なので、無理なく継続するために簡単なものでいいと思います。

100%ルールを守ることを最終目標とし、
月単位で見たときに、ルールを守ったトレードの割合が増えていくことができたら目標達成とします。

こういった感じで、ルールを守ることを意識付けします。

トレードは、後悔しないトレードをするのが一番です。
そのためには、ルールを守ることを徹底する。これが大切です。

エントリーや利食いは柔らかく、損切りは固く

ルールを100%守るというとがんじがらめなような気もしますが、僕が言いたいのは「損切りルールは守り抜く意識を高める」ということです。

エントリーポイントもエグジットポイントも、相場状況に応じて変える、というのは全然ありだと思っています。

守らないといけないのは損切りです。「損切りの位置を15Pipsだったものを30Pipsにずらす」とか「ストップ注文を外す」とか。こういったことをしているとそういう癖が付いてしまって、いつかは大損してしまう可能性があります。

FXの目標は、自分でコントロールできるものを

FXにおける目標は、自分自身でどうにかできるものを目標としましょう。
例えば、

・FXに関する勉強を毎日30分行う
・過去のチャートで検証を毎日30分行う

などです。

実際のトレードに関する目標ではないですが、スキルアップは大切なことです。

地道な積み重ねで、勝てるトレーダーになりましょう。