トレード手法というものは、実にたくさんのものがありますが、あれもこれも手を出しても良い結果に結びつくことはまずありません。
相場の状況に合わせて手法を使い分ける、というトレーダーの方もいらっしゃるかと思いますが、それは相場に慣れているからこそできることです。
1つの手法で勝てていないのに、違う手法に手を出しても、安定した勝ちに結びつくことはないでしょう。
自分にあった手法をつくる
僕の手法は、押し目買い・戻り売りです。
逆張りやブレイクアウトは、苦手意識があるので手を出しません。
チャートです。
チャートにはシグナルインジケーターのGLEAPERとバーインジケーターを表示しています。
青の水平ラインを引いたあたりでロングで入ってます。
1時間足で見ると上昇トレンド、5分足は一旦下降トレンドになったものの、1時間足押し安値は割れず、すぐに5分足の戻り高値を抜いてきたことで、下がるよりは上がりやすい状況になったと判断しました。わかりやすい相場だったかなと思います。
複数の手法に手を伸ばす理由
複数の手法を使いたくなるのはなぜでしょうか。
それは、トレードをするチャンスができるだけ多く欲しいからではないでしょうか。
チャートを立ち上げるとトレードをしたくなる欲望が出てきますから。
トレード手法を多数用意していれば、その欲望はすぐに満たされるかもしれません。
ですがその欲望は、FXで勝つためには抑えるべき欲望です。
複数の手法を使う危険は、チャートを都合の良いように見てしまうところにあると思います。
手法を複数用いると、判断基準があやふやになる
例えば、サポート付近で反転を狙った逆張りロングを考えていたとします。
ロングエントリーしました。
しかし、サポートを明確に抜けてしまい損切り。
このまま下がるかもしれない…とすかさず手法をブレイク狙いに切り替えショートエントリー。
こんな感じです。
その行動があらかじめ計画されていたものなら問題ないと思います。
問題なのは、それが無計画で感情的な行動の場合です。
もちろん、そのようなトレードで上手く取れることもあると思います。ですがたいていの場合は上手くいきません。
そんなに都合良く相場は動きませんし、もし上手く取れたとしてもそれは喜ぶべきではありません。感情トレードで勝って喜ぶとそれが癖になってしまいます。
1つの手法を極める努力を
チャートを都合の良いように見てしまう、というのは、トレード手法をいくつも用意しているとエントリーできる理由を簡単に探せる、ということです。
サポートを割ってきたのでブレイク狙いでショートエントリーした…これがエントリーした理由です。
相場は24時間動いているわけですから、エントリーする理由は自分次第でいくらでも探せます。
自分の都合で相場を見てしまうと非常に危険です。
勝てるのであれば、手法は1つでいいはずです。
ブレイク、順張り、逆張り…
全てを駆使してあらゆる場面で勝てたら素晴らしいことですが、まずは1つの手法でじっくり相場と向き合いましょう。
1つの手法を大切に使っていく。
それが確信につながり勝ちにつながります。