FXにおいて、まず悩んでしまうのが通貨ペア選びです。
取り扱っている通貨ペアはFX会社によって変わってきますが、たくさんあるとどの通貨ペアでトレードすべきか悩みどころですね。
まず、為替レートの変動を利用して利益を得るのか、スワップ金利を利用して利益を得るのかで通貨ペアの選び方は変わってきます。
この記事では、為替レートの変動を利用して利益を得ていくトレーダーの方に向けた記事になります。
通貨ペアの検索数をグラフで比較
日本のトレーダーはどの通貨ペアが好きなのか、グーグルトレンドのグラフで調べてみます。
グーグルトレンドでは、グーグルでの検索数の比較を行うことができます。
まずは、日本で人気のある通貨ペア、ドル円とユーロ円を比較してみます。
青がドル円、赤がユーロ円です。
検索数が多い方が数値が高くなります。
圧倒的にドル円の検索数が多いですね。圧倒的です。
ユーロ円とポンド円の検索数も比較してみましたが、さほど変わりません。若干ユーロ円が多いかな、ぐらいです。
ユーロ円よりドル円の方が多く検索されていることがわかりました。
ではユーロドルとユーロ円ではどうでしょうか。
青がユーロドル、赤がユーロ円です。
こちらも圧倒的な形になりました。
圧倒的にユーロ円が高くなっています。
ユーロドルとポンドドルの比較では、ユーロドルの方が検索数は多いです。
つまり、日本人が好むのは、上の5つの通貨ペアでは、
ドル円>ユーロ円>ポンド円>ユーロドル>ポンドドル
ということになります。
その中でも、
ドル円>>>>>ユーロ円、ぐらいの差があり、
ポンド円>>>>>ユーロドル、ぐらいの差があります。
このグラフでわかったことは、日本人トレーダーが好むのは、ドル円が絶対王者、続いて、ユーロ円、ポンド円などのクロス円だということですね。
もちろん、このグラフは検索エンジンで検索された検索数のグラフなので、取引量とは関係ありません。
ですが、検索する理由を考えると、取引量と検索数はある程度相関しているのではないかと思います。
通貨ペア世界取引量ランキング
世界取引量ランキングを見てみましょう。
- ユーロ/米ドル 24.0%
- 米ドル/日本円 13.2%
- 英ポンド/米ドル 9.6%
- 豪ドル/米ドル 5.4%
- 米ドル/カナダドル 4.4%
- 米ドル/人民元 4.1%
- 米ドル/スイスフラン 3.5%
- 米ドル/香港ドル 3.3%
- ユーロ/英ポンド 2.0%
- 米ドル/韓国ウォン 1.9%
このランキングは、3年ごとに行われる国際決済銀行(BIS)の調査(2019年4月)によるものです。
ユーロポンドを除いては、全てドルストレート。さすがは世界の基軸通貨といった感じでしょうか。
ユーロドル、ドル円、ポンドドルだけでシェアの半数近く
注目したいのは、クロス円が一つも入っていないということ。(ユーロ円が11位)
日本の個人投資家の間では、ユーロ円やポンド円、豪ドル円なども人気のある通貨ペアですが、ご覧の通り、世界ではドルストレートが取引の主流となっています。
ユーロドルの24.0%、ドル円の13.2%、ポンドドルの9.6%を足すと、この3つの通貨ペアだけで半数近くになります。
世界が一番注目している通貨ペアは、ユーロドルです。数多くの通貨ペアがある中、ユーロドルだけで4分の1ほどを占めています。
流動性が高ければ、変な値動きにはなりにくいと想像できます。
たくさんのお金が動くわけですから、レジスタンス、サポートといった意識される価格帯は、それだけ意識されやすくなります。
クロス円はトレードしやすい通貨ペアなのか
日本では、クロス円の通貨ペアのスプレッドが狭く設定されていますね。そういった点からも日本人トレーダーには人気なのだと思います。
円という通貨に思い入れがある、ということもあるのかもしれません。
例えば仮に、
ドル円が上昇トレンド、ユーロドルが下降トレンドだった時に、
ユーロ円はどのような動きをしているでしょうか。
ドル円が上昇トレンド、ユーロドルが下降トレンドというのは素直に受け止められると思います。
ドルが強いということですね。
これがユーロ円となると、どうでしょうか。
ややこしくないですか?
ドルが強いとわかっている中で、ユーロと円の強さを比べる必要性って、何でしょう。
シンプルにユーロドルかドル円で勝負すればいいのでは、と個人的には思います。
とは言うものの、これは個人的な意見です。
1つの考え方として、
通貨ペアの取引量という観点からも通貨ペア選びを考えてみてもいいのではないでしょうか。