ポジポジ病の原因と対策

FXは待つことが大切とよく言われます。
これは本当にその通りです。

ポジポジ病、という言葉がありますが、これは待つことができないために起こってしまいます。

なぜ待つことができないのでしょうか。
原因と対策をお伝えします。

ポジポジ病の原因

ポジポジ病になった人

ポジポジ病になる原因は、いくつか考えられます。それぞれ見ていきましょう。

値動きに翻弄される

チャートにずっと張り付いていると、ついトレードしたくなります。

相場は平日24時間動き続けています。その値動きに翻弄され、トレードしたい衝動に駆られてしまいます。

例えばグンと一瞬上昇したりすると、「このまま一気に上がるかもしれない…」と思い込んでしまい、飛び乗りで買いエントリー。その後、相場は反転急下降。こういったことはよくありますね。

ポジポジ病によるエントリー

エントリールールが定まっていない

エントリールールが定まっていないと、エントリーするポイントを絞り切ることができません。
ルールが曖昧だと、エントリーポイントがたくさんあるように見え、精度の低いトレードを繰り返すことにもつながります。

負けて感情的になる

負けて感情的になると、ルールが機能しなくなります。
「負けた分を早く取り返したい」という気持ちもあり、後からチャートを見返したら「なんでこんなところで入ったんだ…」と思ってしまうようなところでポジションを持ったりしてしまいます。

勝った後に無駄トレードをする

ルールを守り、そのトレードで勝ったとします。
すると、「お、また動きそうな値動きだな。ルールには当てはまらないけど、さっきはルール守って勝てたし、入ってみるか。」という思考になったりします。

例えば、ダイエットのためにウォーキングをしているとします。すると、「こんなに歩いたんだしちょっとぐらい甘い物食べてもいいか。」という思考になったりします。結果、少し食べるつもりがたくさん食べてしまい、やせるどころか太ってしまうという逆の結果がもたらされます。

お金を稼ぐためにFXをやっているのに実際は減らしてしまっている…なんだか似てますね。

「さっきは良いことをしたのだから、ちょっとぐらい悪いことをしてもいいだろう」と、自分の行動を正当化することをモラル正当化効果といいます。

フラストレーションが溜まる

ルールに当てはまらずチャートをずっと見ていると、「こんなにチャートを見ているのに全然チャンスが来ない!」と思ったりします。
完全に自分の都合でチャートを見てしまっているのですが、ルールに当てはまらずに相場が大きく動いたりすると、「もう我慢の限界だ!」と思わずポジションを持ってしまったりします。

目の前にあるチャンスを逃したくない

相場は24時間動いていて、「エントリーすれば勝てる可能性がある」わけなので、ちょっとした値動きでもチャンスだと思い込んでしまうことがあります。
例えば、ルールには関係なく「なんとなく上がりそうだな…」と思ったとします。結果、その思惑通り上がりました。すると「ほらやっぱり。エントリーしておけばよかった。」なんて思ってしまいます。
この思考になってしまうと、「もうルールなんて関係ない。チャンスを逃してたまるか!」とわけのわからないところでポジションを持ったりします。

ポジポジ病の対策・克服方法

ポジポジ病対策と書いた紙

ポジポジ病になる原因についてお伝えしてきましたが、次はその解決策についてです。

ルールを明確化する

待つことができない原因として、トレードルールが定まっていないことがあげられます。
そもそもの話にはなりますが、トレードルールを明確にしないと、FXで勝つのは厳しいです。
個人的には「FXはルールを作ってからが勝負」だと思っています。安定的に勝てるトレードルールであっても、ルールを破ってしまえば勝つことも難しくなります。

何はともあれ、まずはルールを明確化することです。

トレード後の行動をルール化する

FXで勝つために大事なのは、負けた後の行動です。
気持ちを切り替えることが重要です。そのために、負けた後にどうすれば気持ちを切り替えられるのかを考えてみてください。そしてそれをルール化してください。

負けた後にエントリーチャンスがすぐには訪れないなら、チャート画面を閉じるのも手です。
自分は冷静なのかどうかを自問自答してみたり、感情を整理するためにメモ帳などに今の気持ちを書きなぐるのもいいでしょう。

勝った後の行動もルール化します。むやみにポジションを持たないように、すぐにエントリーチャンスが訪れないならチャートを閉じる、勝ったらその日はもうトレードをしないなど、むやみにトレードしなくなるようなルールを設けてみてください。

待っている時間は他のことをする

待てずにトレードしてしまうことの原因として、ずっとチャートを見ていることがあげられます。そうであるなら、ルールに当てはまりそうにない相場状況なら、チャートを見ずに他のことをする方が時間を有効活用できます。

チャートを見ていても、すぐにトレードできるわけではありません。たまにチャートを付けたらエントリーチャンスだった、ということはありますが、そんなことは稀です。

トレードチャンスがないなら、他のことをする。
これがポジポジ病対策には効果的です。

michimichi

僕はPC2台とモニターが6台あって、チャートを開いた状態で他の作業をしていたり動画を見たりしています。

ポジポジ病でエントリーチャンスを逃さないための対策

チャートはエントリーできるチャンスが当分来ないと判断できるなら、見ない方がいいのはお伝えした通りです。

ただし、全く見ないとなると、気が付けばエントリーチャンスを逃してしまっていた…ということにもなりかねません。

そこでおすすめなのが、アラート機能の付いたインジケーターを使用することです。

例えば、自分で引いたラインにタッチしたらアラートが鳴るインジケーターがあります。意識されているサポート付近、レジスタンス付近、押し安値付近、戻り高値付近、レジサポ転換付近などにラインを引けば、その価格にレートが到達したらアラートで知らせてくれるというものです。

シグナルが出るサイン系インジケーターなどにもアラート機能が付いているものが多いです。

僕が使用しているシグナルREVASUSも、シグナルが発生したらアラートが鳴ります。ですので、チャンスを逃すことはありません。

ポジポジ病対策。時間を有効活用するために何をする?

FXをする以上、相場のことは気になるものですが、チャンスが訪れないのにチャートを見続けるのは時間がもったいないです。その時間は、自分のためになることに使いましょう。

FXの勉強をすることに集中する、などでもいいかと思います。無駄なエントリーを避けるために、自分にとって有意義な時間を過ごしましょう。