FX初心者におすすめなのはスキャルピングよりデイトレードの理由

FXのトレードスタイルは、大きく分けて３つあります。

• スイングトレード

  ポジションを2日～5日程度保有するトレードスタイルです。

• デイトレード、デイトレ

  その日のうちにエントリーから決済までを行うトレードスタイルです。

• スキャルピング

  1日に何回もトレードを行います。デイトレよりも短い時間でトレードを繰り返し行います。狭い利幅を狙っていくトレードスタイルです。

初心者の方におすすめなのは、スキャルピングよりもデイトレです。
その理由についてお伝えします。

スキャルピングは感情的になりやすい

スキャルピングは感情的になりがちのトレードスタイルなので、熟練者向きのトレードスタイルです。

自分の決めたルールに則って、淡々とトレードをこなしていくことができる人は、スキャルピングでトレードをしても良い結果を残せるでしょう。(もちろん勝てるトレードルールを構築していないといけませんが)

スキャルピングはなぜ感情的になってしまうのか

スキャルピングは、トレード回数が多くなるトレードスタイルです。

短時間の間でトレードを多くこなすと、気持ちが昂り、興奮状態になりがちです。

興奮状態になると、冷静な判断ができなくなってしまうので、良いトレードがしづらくなります。

スキャルピングはトレード回数が多くなるので、必然的に負けトレードも増えます。

例えば、利益：損失が１：１(スプレッドはややこしくなるので省きます)で、勝率70%ぐらいのトレードルールがあったとします。
普通に考えれば、安定した結果を得られるはずです。

日に10回トレードするとします。FXできる日数が20日だとしたら、月に200回トレードすることになります。
上のトレードルールを当てはめるとしたら、勝率は7割なので、60回ぐらい負けることになります。

この60回の負けを、どのように考えますか？

「60回しか負けない」
「60回も負ける」

この考え方の違いで、結果は大きく変わります。

「60回も負ける」と考える人は、負けることを嫌う人です。 この考え方は非常に危険です。なぜなら、負けることを受け入れられていないからです。

FXでは、負けはつきものです。

FX初心者はトレードに慣れていないので、良い負け方を知らなかったりします。
良い負け方を知らないと、負けた時にメンタルが崩壊し、感情トレードをしてしまう可能性が高くなります。

良い負け方とはどういうことかを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

デイトレードは冷静にトレードできる

スキャルピングと比べれば、ということにはなりますが、デイトレードは冷静にトレードがしやすいトレードスタイルです。

デイトレードの場合は、1日のトレードは1～2回程度です。トレードの回数が少ないと、感情的になることも少なくなります。

スキャルピングでは1分足を使うことが多いですが、デイトレードだと5分足や15分足をメインに使うことが多いです。

1分足は、ちょっとした値動きでも大きく動いているように見え、1分でローソク足が形成されるのでチャートが忙しなく見え、しっかりと分析できなかったりします。

5分足や15分足だと、チャートの視野も広がり、1分足に比べればしっかりと分析できます。

僕は1分足を使用していますが、この大きさで見ています。

ローソク足もバーチャートになる大きさです。(チャートにはREVASUSというシグナルインジケーターを表示しています)

トレードスタイルとしては、秒～数分で終わるようなスキャルピングではなく、数分～数十分で終わるようなスキャルピングです。デイトレとスキャルピングの間のデイトレスキャルみたいな感じでしょうか。１分足でエントリーのタイミングを計っていますが、５分足のトレンドに乗るトレードです。相場次第で数分でトレードを終えることもあります。

昔は数Pipsを狙うようなスキャルピングもやっていたのですが、スプレッドを考えると非効率だと感じたので、十数Pips～数十Pips狙うようなトレードに切り替えました。

デイトレよりスキャルピングがしたいなら…

僕は、トレードをするのに１分足が必須となっているので、デイトレスキャルというスタイルを選びました。
どうしても「スキャルピングがやりたい！」なら、デモトレードで満足な結果が得られるまでトレードをしてください。満足な結果というのは、口座残高が増えることではなく、「ルール通りにトレードできたかどうか」です。

スキャルピングのメリットの一つは、トレード経験をたくさん積めることです。スキャルピングで勝てるのであれば、デイトレでもスイングでも勝てるはずです。

ブログやSNSを見ていると「スキャルピングをやめてデイトレにしたら勝てるようになった」「スキャルピングをやめてスイングにしたら結果が安定した」といった人はけっこういらっしゃるようです。

「トレードすることが目的」とならないように、FXで良い結果を残していきましょう。