ダウ理論では、その原則の一つに「トレンドは、明確な転換シグナルが出るまで継続する」というのがあります。
これは短期足にでも当てはまることです。
2月19日のドル円の1分足チャートです。直近高値を超えてきたので、トレンド継続です。このトレンドはいつまで続くでしょうか。
その後のチャートです。
上のチャートの黒〇のところが次のチャートの左側の黒〇です。
上昇を続けています。左側の黒〇が1枚目のチャートの黒〇、そして右側に新たに黒〇を付けました。
その後のチャートです。次のチャートから縮小しています。
さらに急上昇しています。ここまでの急上昇を想像するのはなかなか難しいことなのかもしれませんが…
押し安値のところに黄緑のラインを引きました。どこを押し安値と見るのかは人によって変わってきますが、私はこんな感じで見ています。
ダウ理論の、「トレンドは、明確な転換シグナルが出るまで継続する」という原則が当てはまっていますね。
その後、このトレンドは転換シグナルを受けて終わりを迎えました。
押し安値を抜け、トレンドが転換し短期的な下降トレンドが発生。その後、また上昇トレンドへと転換する形となっています。
短期足のレジスタンス・サポートより長期足のレジスタンス・サポートの方が意識されるのは間違いありませんが、例えば長期足のレジスタンス・サポートで反転するには短期足のトレンドが崩れる必要があります。
ここまでの急上昇は稀なことではありますが、このチャートで言えることは、 明確な転換シグナルが出なかったのでトレンドは継続された、ということです。短期足のトレンドも馬鹿にはできません。
念のためですが、ここで言う転換シグナルというのは、矢印のシグナルのことを指しているのではありません。ダウ理論での転換シグナルです。