ユーロドルとポンドドルは、相関性が強い通貨ペアです。

ユーロドル、ポンドドルの1時間足と5分足のチャートを見てみます。

上がユーロドルの1時間足と5分足、下がポンドドルの1時間足と5分足です。先週金曜日のチャートになります。
ラインは連動しています。

ユーロドル、ポンドドルともに、夕方あたりから短期的な下降トレンドに移行しました。

その後、下降トレンドが崩れ、ほぼ同じ時間帯にレジスタンスを割っています。ポンドドルのレジスタンスが先に割られ、その10分後にユーロドルがレジスタンスを割りました。(5分足で見ると)

ポンドドルに関しては、1時間足の直近高値も同時刻に抜けているので、上昇の勢いはさらに増す可能性がある状況です。

多少の時間差はあるものの、相関性の強い二つの通貨ペアでレジスタンスを抜けていくとなると、「上昇傾向が強くなる」と見るトレーダーは多くなりそうです。

ユーロドルは短期的な押し安値を抜けても、比較的小さいローソク足が何本が続いています。
これは、チャートの左側(見えませんが)に、価格差が近い元押し安値があるからだと思われます。

ユーロドルとポンドドルは、全く同じ動きをするわけではないですが、意識されている価格帯が重なることはよくあります。
そういったところに意識を向けてチャートを見てみるのもいいかもしれません。

相関性にばかり囚われているとチャンスを逃すことも

ユーロドルとポンドドルが同じような動きをすることは少なくないですが、全く違う動きをすることもよくあります。
「ユーロドルとポンドドルは同じような動きをする」という頭でいると、チャンスを逃してしまうこともあります。

例えば、ユーロドルがどう考えても上昇しそうな局面で、ポンドドルはどちらかと言えば下降気味だったとします。

「ユーロドルとポンドドルは同じような動きをする」という頭でいると、ポンドドルの値動きに惑わされてユーロドルでのロングエントリーに躊躇してしまうかもしれません。

例えば、ユーロドルが押し目買いのポイントに到達した時点で、「ポンドドルは下降気味ではあるものの強そうなサポートに到達。反転するかもしれない」という感じで見方を変えると、ユーロドルロングエントリーの後押しになります。