移動平均線、使っていますか?
僕は使っています。
移動平均線のパラメーターは、あまり敏感になる必要はありません。
どんなパラメーターでも、効いたり効かなかったりするからです。相場の状況に合わせてパラメーターを変更し続けるのも現実的ではありません。パラメーターを設定したら、頻繁に変えない方がいいということですね。
では、どういったパラメーターを設定すればいいでしょうか。適当なものでいいのでしょうか。せっかく使用するのなら、意味を持たせたいものです。
移動平均線でよく使われるパラメーターは?
MAの期間を設定する上でまず考えたいのは、多くのトレーダーが見ていると思われる期間を設定した方が、意識されているラインとして機能されやすいのでは?ということです。
MAの有名なパラメーターとしては、20です。日足チャートの場合、20という数値は20日間を意味します。およそ1か月の営業日ということでよく用いられるパラメーターです。僕もこの期間を基本として考えています。
20MAで短期・中期・長期を設定する
1分足のチャートです。短期・中期・長期のMAを表示させています。
表示させているのは、3分足の20MA相当のSMAと5分足の20MA相当のSMAと10分足の20MA相当のSMAです。1分足で5分足20MA相当を表示させたいなら、単純に5倍します。1分足5本分が5分足になりますので、5倍ということですね。
5分足で15分足、30分足、1時間足の20相当の移動平均線を表示しました。
表示させているのは、15分足の20MA相当のSMAと30分足の20MA相当のSMAと1時間足の20MA相当のSMAです。5分足で30分足のMA20を表示させたいなら、30÷5=6なので6倍、1時間足のMA20を表示させたいなら、60÷5=12なので12倍します。
同じような感じで、1時間足で4時間足、8時間足、12時間足の20相当の移動平均線を表示しました。
1時間足に日足の20MAを表示させるとなると、パラメーターは480になります。MA480とMTF日足20MAを表示してみます。
だいたい同じではありますが、多少のズレがあります。1時間足480本分の平均と、日足20本分の平均では計算的にイコールにはならないということですね。どちらが正確に日足の移動平均線を再現しているかと言えばMTFの方ですが、カクカクしているのがちょっと気になります(個人的には)。
移動平均線にフィボナッチ数列を使用する
移動平均線のパラメーターに意味を持たせるなら、フィボナッチ数列を用いるのもいいかもしれません。
フィボナッチ数列の13、21、34、55、89、144、233の移動平均線を表示してみました。なんとなく七色で。(笑)
フィボナッチ数列の移動平均線が特別優位性がある、かどうかはわかりませんが、移動平均線のパラメーターに意味を持たせるという点では良いですね。
チャートにはREVASUSを表示させています。
REVASUSに関する記事です。
押し目買い・戻り売りシグナル(サイン)インジケーター
移動平均線の短期・中期・長期のパラメーターは深く考え過ぎないように
移動平均線のパラメーター設定は、難しく考えすぎると延々悩んでしまう可能性もあります。例えば、MA20かMA21か?という議論があったりしますが、パラメーターを1増やすか減らすかでトレード結果が劇的に変わるものではありません。
パラメーター設定は深く考えすぎず、何か基準を決めて、それに則って決めるのがいいかと思います。僕は20MAを基準に考えています。
移動平均線のパラメーターを決めたら、それをどのようにしてトレードに活かすのかをルール化しましょう。
僕は、短期MAと長期MAの位置を確認しながら、トレンド方向への逆張りトレードが基本的な手法です。