ドル円、ユーロドル、ポンドドル。この3つの通貨ペアのチャートを見ることについてのメリットを考えてみます。
基本的に、ドル円とユーロドルは逆に動くことが多く、ユーロドルとポンドドルは同じように動くことが多い、と個人的には思っています。
個人的にはそう思っている、というのは、言い換えれば、「そのような値動きになっている時がトレードしやすい」ということですね。
ドル円とユーロドルが上昇していて、ポンドドルが下降していたら、「なんか気持ち悪いな」と感じてしまいます。
ドル円、ユーロドル、ポンドドルの相関性
上からドル円、ユーロドル、ポンドドルです。
ドル円とユーロドルが逆に動き、ユーロドルとポンドドルが同じように動いています。ドルが強いということが言えそうな場面ですね。
こういう形が自然な感じでトレードしやすい状況です。(個人的には)
同じように動く時もある
もちろんこんな場面だけではなく、同じように動く時もあります。
こちらのチャートは、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの日足です。2本連続で同じような動きをしたところに縦線を引きました。(左から陰線・陰線、陽線・陽線、陽線・陰線となっています)
ドル円とユーロドルは逆相関とも言われたりしますが、同じような値動きをする時もあるということですね。
2月下旬~3月中旬のドル円とユーロドル
今回のコロナウイルスによる相場変動は、ドル円とユーロドルはほぼ反対の値動きとなりました。
ドル円とユーロドルの日足です。ほぼ反対に動いているような状況です。逆相関、という感じですね。
こんな時にユーロ円は
少し話が逸れますが、こんな時にクロス円であるユーロ円はどのような値動きをしているんでしょうか。
実にわかりにくいですね。
ユーロ円を先週1週間を1時間足で見るとこんな感じです。
あまり手を出したくはない相場ですね。方向感がありません。
ドル円やユーロドルでは大きく動いているのに、ユーロ円では方向感がない状況なのは、パワーバランス的に円とユーロが拮抗していた、という感じですかね。
複数の通貨ペアを見ると根拠が増す
複数の通貨ペアを確認することで、エントリー、決済する際の根拠が増します。
例えば、ユーロドルでレジスタンスラインあたりにレートがある時に、ポンドドルでも同じようにレジスタンスラインにレートがあることがあります。この時、どちらかがレジスタンスを抜けると、もう一方もレジスタンスを抜けていくことが多いです。
逆にユーロドルがレジスタンスラインあたりで反発すると、ポンドドルも反発することが多いです。
ただし、多いというだけの話でそうならないことも多々あります。
相場には絶対はないのは当然ですが、意識されている価格帯が重なった時は注目すべき点なのは間違いありません。