FXをする上で大切なのはエントリーポイント、利確ポイント、損切りポイントです。それぞれ適当にやっていても、安定して勝てるようにはなりません。
その中で今回は、ダメなエントリーポイントを、実際のチャート画像を使用してお伝えします。
この記事を読むことで、「どのような場面でエントリーするのがダメなのか」がわかります。
僕もFXを始めた頃はダメなエントリーばかりしていたな…
ということで、過去の僕の経験からダメなエントリーポイントを6つ紹介します。
急上昇している時、急下降している時の逆張り
意識されている高値、安値を抜け、相場が大きく動き出しました。
大きく動くと「もうすぐ反転するんじゃないか」という何の根拠もない値ごろ感で逆張りしたくなります。
「これだけ下がってるんだから少しぐらいは上がるだろう」みたいな、軽い感じのエントリーです。計画性は何もなく、上がることが前提(勝つことが前提)になっているトレードです。負けることを考えていません。
結果、自分の都合で相場は動くわけがないので、あざ笑うかのように下がり続けたりします。
動きそうな相場じゃない時のブレイクエントリー
相場は値動きがない時と値動きが活発な時があります。それは時間的な問題もありますし、相場状況の問題もあります。どちらに動くかわからないような相場状況の時、意識されていそうな高値や安値を抜けても「騙し」になる可能性が高いです。
例えば、このような相場です。
高値も安値も更新されていない、いわゆるレンジ相場です。
水色のラインはレンジ上限で、赤のラインはレンジの下限です。
チャートを見ていただくとわかりますが、「レンジ相場の高値を抜けたから買いエントリー」みたいなことをやってしまうと、すぐに反転して含み損を抱えることになります。そしてレンジ相場の安値を抜けました。「安値抜けた!損切り!そしてドテン!」みたいなトレードをしてしまうと、往復で負けることにもなりかねません。
反転しそうにない場面での逆張り
トレンドが明らかに出ている場面では、反転する可能性は低いと考えた方がいいです。しかしトレンドがある程度続くと、「もうすぐ反転するんじゃないか」という考えが頭をよぎったりします。
そういう考えが頭をよぎると、トレードしたいがために、目先の値動きだけでエントリー根拠を探してしまいがちです。
上昇トレンドの場面です。矢印のところで「陰線確定したしなんだか下がりそう」と適当な理由でポジポジ病が発動して売りで入ったとします。
その後のチャートです。
赤の縦線は前のチャートと同じところです。かなりの勢いで上昇しています。もし損切りを入れていなかったとするとゾッとしますね…。
相場が反転するのは、それだけの理由があり反転します。意識されている価格帯までレートが到達したり、トレンドの転換を阻止するための反発だったり、レジスタンス・サポートの転換だったり理由は色々あります。
例えば、ボリンジャーバンドというテクニカルがあります。逆張りに使うインジケーターとして有名だったりします。(トレンドフォローでも使えるテクニカルですが)
ボリンジャーバンドは、+2σから-2σに収まる確率は約95.4%といわれています。
この確率の高さから、例えば、「+2σにタッチして陰線が出たら買いエントリー」みたいな手法があります。
約95.4%という数値から反転しそうな雰囲気がありますが、先にも書いたように相場が反転するには理由があります。「ボリンジャーバンドにタッチした」ことが一番のエントリー理由では危険です。
重要経済指標時のエントリー
「重要経済指標はお祭り」と言われたりしますね。FXをするなら、「いつ経済指標があるのか」は把握しておく必要があります。
最初からギャンブルとして重要経済指標時にトレードしたり、負けることを覚悟している上でエントリーするのはいいと思うんですが、「絶対に負けられない」みたいな気持ちでエントリーするのはやめておいた方がいいです。(FXは負けるのが当たり前という心構えが大事です)
重要経済指標時の相場は、何が起こるかわかりません。大きく上がったと思ったら大きく下がり、また大きく上がったりします。
こういった相場でエントリーすると、振り回されて気づけば大損…ということにもなりかねません。
値ごろ感によるエントリー
値ごろ感というのは、FXには邪魔です。そこに根拠はありません。
「さすがに下がり過ぎ…買いで入ろう」
「高値付近でじりじり動いてる…ブレイクしそうだから買いで入ろう」
「長い陰線が出た。売りで入ろう」
こういった根拠のないエントリーは、いつかは痛い目にあいます。
誰かの言葉に影響されてエントリー
SNSなどを見ていると、ポジショントークをよく見かけます。
「あの人がSNSでドル円上がるって言ってた。信用できそうだし買いで入ろう」
みたいな感じでエントリーしたことはありませんか?
また、自分自身はチャートの状況から買いエントリーを狙っていたのに、SNSで「今日は売りを狙います」みたいな発言を見かけたら、自分の意志がブレたりもします。そういった発言に影響されないぐらいの意志があればいいですが、惑わされてしまうのならSNSは見ない方がいいかもしれません。
良いエントリーポイントはどこなのか
「ダメなエントリーポイントはわかった。じゃあ良いエントリーポイントはどこ?」
といった疑問があるかと思います。
一言でお答えすると、
「これで負けたら仕方がない」と思えるところです。
言い換えれば、負けを素直に受け入れられるエントリーポイントです。
僕はそういったところでしかエントリーしないようにしています。
そんなエントリーポイントが簡単に見つかればいいのですが、そういったポイントを見つけるには、多くの検証とトレード経験が必要になります。
ただ、検証にしても実際のトレードにしても、無料ですることができます。チャートを見るのは無料ですし、デモトレードであれば無料でできます。「良いエントリーポイントで入ることができない」状態でしたら、まだリアルトレードは早いです。相場の基礎を身に付け、「自分にとっての良いエントリーポイントはここだ!」と思えるまで検証・デモトレをすることをおすすめします。
最後になりますが、エントリーシグナル・利確シグナルが出るインジケーターと、そのインジケーターを効率的に使うためのマニュアルREVASUS FXを公開しています。
こちらは1月6日のドル円のチャートです。シグナルのリペイントはしません。もしご興味のある方は、こちらのページへお越しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。